私は、げんきです。
ー キキ (魔女の宅急便)ー
認知症夫婦ある日の出来事 嫁の私観察記録。
アルツハイマー型認知症義父(おとん)と元のら猫のお話です。

(猫にせんべいをあげるおとん)
「ねこ様に感謝です」
家には、元のら猫がいる。
10年以上前におとんが、
犬と散歩をしているとき勝手についてきた。
そして、今も勝手に住みついている元のら猫。
元のら猫は「クー」と呼ばれている。
猫が、「くウ~」と鳴くから名づけたそうだ。
おとんは、この元のら猫クー(おす)を
ものすご~く可愛がっている。
自分の娘や息子の顔を忘れても、
この元のら猫クーを忘れたことはない。
食事するときも、寝るときも一緒だ。
おとんの右わき腹は、元のら猫のクーのものである。
そんなクーが、大好きなおとん。
クーちゃんが、ひざの上で寝ていると
なでなでしている。
なでなでしては、「クーちゃんや」
「クーちゃんはかわいいなぁ」とデレデレのおとん。
なでて、
なでて、
なでて、
なでて、
シャーと怒り、ねこパンチされるおとん。
猫も、くり返されるのは苦手なようだ。
それでも時間がたつとまた、
なでなでしているおとん。
猫の毛を
いっしょうけんめいに、
ブラシをかけるおとん。
自分の食べるものを、
かならず分けてあげるおとん。
そんなやさしいおとんをみるのが、好きだ。
おとんが、おとんらしく生きられるのも、
嫁の私が、幸せな気持ちでいられるのも、
すべて猫のおかげである。
おとんも、嫁の私も
元のら猫クーには、頭が上がらない。
ねこ様さまである。
おしまい。
お読みいただきありがとうございます。
皆様のおかげで元気なわが家。
感謝感謝です(^_^)ノせばね~

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最終更新日 : 2020-05-11