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    介護日記 おとんナウ

    認知症の義父と義母二人を在宅介護している見守り人嫁のお話です。

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    2020-02-17 (Mon) 08:25

    紙パンツ一枚で外に立っている義父。(認知症症状の失行障害)


      よい記憶力はすばらしいが、

      忘れる能力はいっそう偉大である。

      ー エルバード・ハバード ー

      認知症夫婦ある日の出来事 嫁の私観察記録。

      アルツハイマー型認知症義父要介護3(呼び名おとん)が、
      この寒い季節に紙パンツ1枚で外に立っていた時のお話です。

      そば
      (デート中撮影。失行障害:ハシがうまく使えない父)

      「紙パンツの父」

      毎日おふろに入るおとん。
      きちんと洗っているかは別として、
      おふろに入ってくれるのでありがたい。

      夜の7時半、そろそろおとんがおふろからあがる頃だ。
      おふろばへ急がねばならない嫁の私。

      おとんは、かならずシャワーをだしたままあがる。
      水道代が、バカにならない。
      毎日シャワーを止めにいくのが日課。

      おとんに、一度お願いしたことがある。

      「シャワーを止めてから、おふろから出てほしいな~」
      「わしじゃない。おばはんが、(おかん)出してるんや」
      「へえ~そうなんだぁ」

      (おかんは、一人で入浴はできない。)
      言うだけムダだった。
      そして今夜は、シャワーと湯船の水道まで出ていた・・(T_T)。

      ひととうり、おふろばを片づける。
      おとんに水分補給してもらうために、
      ポカリスエットを部屋に持っていった。


      「おとんはいるよ。ポカリ持ってきたよ?」
      部屋にいるはずのおとんが、いない。

      ベットの上には、放り投げたであろう着がえがあった。

      のどが、かわいて台所へいったのかな?
      しかし、台所にもおとんは、いない。
      おかしいな・・・まさか散歩(徘徊)?

      玄関にいくとおとんのくつがない。
      イヤな予感がする。
      あわてて玄関から外にでる嫁の私。


      「わっ!びっくりした」
      玄関の外におとんが立っていた。

      紙パンツ一枚だけはいて・・。

      「今日は、さむいな」・・おとんが、まじめに言う。
      (服を着ていないことに、気がついていないようす)

      「寒いよね?2月だもの」
      嫁のジャンパーを、おとんにかける。

      「そんなカッコウじゃ、さむいよ家にはいろう?」
      「あっ!だって服がないもん」

      「部屋にあるんじゃないかな?」
      「わし、しらんもん。なかった。」
      「じゃあ一緒にさがそう。寒いし家に、はいろう」

      おとんの背中を押しながら部屋へゆうどうする。
      ベットに、すわってもらった。
      (おとんに、自分で服に気づいてもらうため)

      おとんは、ベットの上にある服に気がついた。
      「これズボンやな?」確かめるように嫁の私を見る。

      「そうだね。服あったね、よかった。」
      ズボンを手にもち、何度もうしろと前をみるおとん。
      「こっちが、前やな?(ズボン)」
      一生懸命に服を着るおとん。

      トレーナーが、前と後ろが逆だった。
      「こっちを前に着ると、おとんに似合うよ」

      トレーナーを一度脱ぎ、前を確認。
      そでを確認して着るおとん。
      (認知症状のひとつ失行障害のため服がうまく着れない。※下記参照)

      寒かったので、レンジでミルクを温めおとんに飲んでもらった。
      「おとんありがとう。おやすみなさい」

      気がつくと、夜の9時がすぎていた。
      おとんは、ベットにはいり休んだ。

      おとんが、おだやかに休んでくれたのでホッとする。

      長いあいだ介護をしているが、
      こんな対応でいいのか心配になる嫁の私。

      紙パンツ一枚で
      外に立っていたおとん。

      認知症と言う病気は、つぎから次へと新たな症状がでてくる。

      嫁の目の前に裸同然に立ち、
      しかも近所の人がいる外で、
      恥ずかしいと言う思いがないようにみえた。

      嫁の私は、おどろきよりも悲しくなった。

      おとんのプライドを、傷つけないようにしていた。
      心にダメージは、ないようにみえる。

      これからの問題症状にどうやって
      おとんと関わってゆくかが、
      これからの課題である。


      <失行障害とは?>
      認知症の方なら誰でも現れる症状のひとつ中核症状があります。
      ・記憶障害
      ・見当識障害
      ・理解、判断力の障害
      ・実行機能障害(失語障害・失認識障害・失行障害)

      失行障害とは、身体を動かす機能の障害はみられず、
      行動しようとする意思はあるものの、
      今まで生活で身についていたうごきができなくなる状態です。

      こちらが指示をだした行動を、実行にうつせない。

      例えば、
      自分からごはんを食べられても、
      誰かに「ご飯を食べてください」と言われて
      指示されたことがわからない。
      食べることができない。

      ごはんを食べるとき、はしが使えない。
      けれど、手はケガもしてなければ異常は無い状態。

      服が着れない。くすりの飲み方がわからないなど症状がでる。
      人により症状の出かたがちがう。
      (本人わざと、ではないので怒らないでね)

      <対応の仕方>

      複数の手順は、むずかしいのでひとつひとつゆっくり低い声ではなしかける。

      例えば、「薬を飲んでください」
      手順は、手に薬をのせる。
      水の入ったカップを持ってもらう。
      薬を口に入れてもらう。
      水を飲んでもらう。
      ゴックンしてもらう。

      認知症の方に説明を長くするとおこりだす。
      (脳が情報処理するのが遅いため話について行けず不安になるため)

      本人は、とても不安なので大きな声やあおる言葉をいわない。
      あせらせるしぐさをみせないこと。
      「早くして」「どうしてできないの」など言わない。

      あせらせるとストレスがたまり、認知症が悪化したりうつになりやすい。

      意欲もなくなり、無関心になるので注意が必要です。(対応がたいへんになる)

      認知症の人は、とてもデリケートです。(見た目は、わからないです)
      介護する側は、忍耐力が必要です。

      介護を楽にするためには、不安にさせないこと。
      ねばらない事と「ありがとう」を伝えることです。


      ここまでお読みいただきありがとうございます。

      今日もハッピー介護です(^_^)ノせばね~(北海道の方言)

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      最終更新日 : 2020-05-11

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