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    介護日記 おとんナウ

    認知症の義父と義母二人を在宅介護している見守り人嫁のお話です。

    Top Page ›  介護 福祉 医療 › じっと待つこと。
    2020-02-12 (Wed) 00:00

    じっと待つこと。


      あせらない。

      でもあきらめない。

      ー斉藤茂太ー

      認知症夫婦ある日の出来事 嫁の私観察記録。
      アルツハイマー型認知症 義母呼び名:おかん(要介護3)。

      「待つことが、大切だ」と言うお話です。
      まつ

      「じっと待つ」

      朝食とお昼のお弁当4人分、作り終える。
      朝の7時、そろそろおかんを起こす時間だ。

      いっぺんに、起こすと機嫌がわるくなるおかん。
      「自分から起きますよ」となるように工夫している。

      おかんの部屋に、入るとき4回ノックする。
      そして「おはよう入るよ」と小声で言う嫁の私。

      部屋に入り窓のカーテンを開け、ラジオをつける。
      おかんは、窓がある左側を向いて寝ている。

      すこしづつ、目覚めさせるために一度部屋からでる。

      10分後、ふたたびおかんの部屋にくる嫁の私。
      今度は、右を向いているおかん。
      寝返りをしたようだ。

      「おかん。おはよう朝だよ~」

      規則正しい毎日のためにも、
      朝食の8時までになんとか起こしたい。
      (認知症を悪化させないためには、規則正しい生活がよい。)

      「おか~ん。朝だよ~」
      「・・・・」チラッと嫁の私をみるおかん。

      「おかんおはよう。朝だよ」
      「わかっとるわ」目覚めるおかん。

      「カステラ食べよう。」
      「カステラ?あるのか?」
      「あるよ。食べよう」

      (認知症の方は、理解するのに時間がかかるため
      やってもらいたい事を
      ひとつひとつゆっくり言うことにしている。)

      身体を起こそうと、右手でベットのさくをにぎるおかん。
      右手が、悪いから力がはいりにくい。
      左手もさくをにぎる。

      両足をベットの下にだし、
      ブラブラさせて勢いで起きようとする。
      スト~ンとまくらに、頭がおちる。

      「しんどいわ寝る」
      「いつもできるからもう一回やってみよう」
      もう一度、起きようとがんばるおかん。

      右足首を、ささえる嫁の私。
      (てこの原理。義母が、上に身体を起こす力と
      反対に足を下におろす力でおきられる)

      今度は、すーっと起きられるおかん。

      「はぁ~しんど~い」
      「おかん目まいは、しない?」
      「だいじょうぶやで」

      「うえの寝まきを、ぬごうか?」
      おかんは、寝まきのボタンをはずそうと両手をそえる。
      なかなかボタンが、はずせない。

      親指で必死に押し出す。
      やっとのおもいで、1つめのボタンがはずれる。

      おかんは、右手がわるい。
      ボタンを、はずすのはたいへんだろう。

      おかんが、二つ目のボタンをはずそうとしていた。
      「おかん。わたしが、ボタンはずすわ」
      ボタンを、はずす嫁の私。

      カーデガンをはおらせて、
      下は寝まきのずぼんのままにした。

      朝食のテーブルまで歩いてもらった。
      あとは、食べ終わってから着替えてもらおうと考えた。

      おかんは、カステラを左手に持った。
      身体のむきを左にむけ
      テレビをみながら食べはじめる。

      おかんが、食べているのを確認する。
      仕事に、行く準備をはじめた嫁の私。

      カーデガンで下が、寝まきすがたのおかんをみて思った。

      おかんが、ボタンをはずす前に、嫁の私がはずした。
      だけど本当に、それでいいのか?それがやさしさだろうか?

      おかんは、時間をかければ、ボタンをはずせたはずだ。
      はずせたら、喜んでいたかもしれない。

      いくら右手がわるいからといって、
      手をうごかそうと努力しているおかんを、
      じゃましてはいけなかったのだ。

      つい、「大変そうだ」と思い手伝ってしまいたくなる。
      時間が、なければおさら手をだしてしまう。

      そんなことでは、できることもできなくなるのだ。
      (※廃用性症候群下記参照)

      じっと待つこと。おかんが時間かかろうが、手をかさず
      ぐっとこらえて待つこと。

      じっと待つ、とてもたいへんでむずかしいことだ。
      けれど、とても大切なことなのだ。
      おしまい

      廃用性症候群とは?(はいようせいしょうこうぐん)

      過度に安静することや、
      活動性が低下したことによる身体に生じた様々な状態。

      簡単にいうと、人間のからだは、なまけるとダメになるようにできているよ。

      寝ていることが長くなると床ずれができたり、
      見当識障害(ここはどこ?今は何月何日?)、
      起立性低血圧(立ち上がりふらつく)など筋力や精神的も低下すること。

      例えば、手を骨折し3ヶ月放置している。
      ギブスを外したとき手の動きがにぶくなる。

      予防は、できることはやってもらう。適度に身体を動かし会話をたくさんすることです。


      お読みいただきありがとうございます。
      今日もハッピー介護です(^_^)ノまたね
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      最終更新日 : 2020-05-11

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