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    介護日記 おとんナウ

    認知症の親を在宅介護している見守り人嫁のお話です。

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    2022-11-13 (Sun) 05:01

    自覚がないように見える親の心のからくり


    心はカラフル

    ー 嫁の私 ー

    お立ち寄りありがとうございます。
    アルツハイマー型認知症義理の親(妖怪後3)
    ふしぎな生活を共にする嫁の私です。

    認知症をもつ親は、ぼ~っとして、
    何も考えていないように見えます。
    けれど、本当にそうでしょうか?

    ピース??


    < 心のからくり >

    おとんがまだ、認知症の入り口に立った頃、
    些細なことで、私は怒鳴られたことがあります。

    毎朝新聞を読むことが、おとんの日課でした。
    私がいつものように、「おとん、朝刊だよ」と渡そうとしました。
    おとんは、「うるさい、人をバカにするな💢」
    すごいけんまくで、怒鳴るんです。

    私は、せっかく新聞を持ってたのに、
    怒鳴ることないでしょ、と腹を立ててました。

    今思うと、あの頃おとんは、
    それどころじゃなかったんだなぁと思います。

    人って、悩み事や心配ごとがあると、自分のことだけで精一杯になります。

    認知症という病気のせいで、昨日まで、あったはずの穏やかな日々は
    頭の中から消えてるのですから。

    あるのは「絶望」です。
    お先まっ暗、ワラにもすがりたい気持ちです。

    なにであるか、自分にもわからない不安に、
    たったひとりで、対決しなければならないのです。

    孤独の中をさまよう。

    今までできていたことが、ミスばかりをくり返し
    全力投球しても改善されない。

    以前なら失敗も、笑って済ませたことでしょう。
    いくら頑張ったところで、うまくいかないのです。

    自分は、とうとうダメになった。

    能力が低下していくことにとらわれ続けると、
    今の自分が受け入れられなくなります。

    能力が、低下するごとに、苦しみが増えるのです。

    そんな状況の中、周りや家族からは、何もかも
    わかっているような目でみられる。
    指導や注意が増え、ホッとできる居場所がない。

    自分の苦しみを、誰にもわかってもらえない、あきらめの境地。

    自分を守る為に、心のバリアをはるしかないのです。

    誰が何と言うと「私は ボケてはいない」。

    病気だという自覚がない、と言われるけど、
    苦しみを言える環境がないだけではないでしょうか?

    私もあなたも、認知症という負のレッテルを剥がさなければいけないのです。

    おしまい。

    最後までお読みいただきありがとうございます。


    いつもありがとう(^∇^)ノ

    ケアする人
    いつの間にか思い込んでしまっていること、ありませんか?
    例えば、カレーは二日目がおいしい。
    ラーメン屋は、ちょっと汚いお店がおいしい。
    隣の奥さんは、噂好きだ、実はそうではなかったり・・。
    周りやメディアなどから、いつの間にか
    記憶にすり込まれています。
    認知症をもつ人は、話をしても何もわからない、
    何もできないと思い込んでしまうと、能力の低下などの
    「だめ」な部分ばかり目がいきやすくなります。
    本人のよい部分を感じとろうとすることで、
    可能性はみえてきます。
    介護は悪い事ばかりではないと私は思います。
    どうぞお健やかお過ごしくださいませ
    長文ごめんなさい(^_^)/せばね~


    何もわからない人ではないのよ~🌷
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    最終更新日 : 2022-11-13

    No Subject * by ほんなあほな。
    何もない所で毛躓いたり、
    固有名詞が出てこなかったり、漢字が浮かばなかったり…最近の自分自身の傾向に不安を覚えるんですが、
    それがいよいよ…になったら、やっぱり、オトンさんの様に、不安を何かにぶつけてしまうかもしれない・・・きっと、自分でボケてるって認められないと思う・・・難しいねぇ。
    その不安期を通り過ぎたら、死の恐怖に囚われずに済みそうにも思うけれど・・・どうなるんだろうなぁ。。

    Re: ほんなあほな。 様へ * by -
    ほなさんのおっしゃるとおり、自分の能力が低下してくると不安ですよね。
    私も上司の名前が出てこないときがありますw
    私からみた親の凄いところは、死の恐怖がない所もですが、なによりもどん底におちようが、人生再構築するところです。尊敬します。
    いつもありがとうございます。
    しまぽよより

    No Subject * by 園長
    自分の苦しみを説明できない、
    誰にもわかってもらえないっていうのは
    本当に辛いですよね。

    私の父も認知症になって
    独り暮らしは続けられないとわかってもらうため
    検査を受けてもらったのですが
    しばらく腹を立てていました。
    辛かったと思います、
    老専住に移ってくれるよう説得するほうも辛かったけど(T T)

    相手に対する尊敬だけは
    ちゃんと伝えないとですね。

    No Subject * by なっつばー
    そうですね。
    何もわからない人では無いのです。
    それどころか大変な時代を生き抜き、今の豊かさの礎になってきたのですから。
    つい出来ないことばかりに目が行ってしまうのは改めなければです。
    私もね、手先が不器用になって来たな~って思います。
    今までなかったような失敗もします。
    そうすると悲しい気持ちにもなるんですよね。
    往く道のこと、ちゃんと考えてたら出来ることも見えてきますね。

    Re: 園長 様へ * by -
    園長さんコメントありがとうございます。
    おっしゃるとおり、認知症を持つ方は、自分の苦しみを
    上手く相手に伝えられません。
    私たちが想っている以上に、本人はもがき苦しんでいます。
    お父様心で泣いていたことでしょう。

    けれど、施設に入ると介護の専門の方がおられるので、
    (本人が慣れるまで大変です)安心できる暮らしがあると想います。
    家族と本人の距離間も良いとおもいます。
    本人に納得してもらえる説明するのってほんと大変ですよね。
    話が堂々巡りになりやすいから。
    園長さん頑張ったんですね。
    お父様の代弁で私からありがとうございます。
    と言わせて頂きます。

    しまぽよより


    Re: なっつばー 様へ * by -
    なっつさんいつもコメントありがとうございます。
    おっしゃるとおり、戦前戦後を生き抜いてこられた方々のお陰で
    今の日本があると思います。
    戦後を生き抜いた義理の両親は、ボケましたが、
    きちんと折れない柱を持っています。
    人間としての一番大事なことを、いつも親から学んでいます。
    歳をとると身体の不自由はありますが、深く物事を感じ取れるように
    なるんだとわかりました。
    老化の良いところだと思っています。
    しまぽよより

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    No Subject

    何もない所で毛躓いたり、
    固有名詞が出てこなかったり、漢字が浮かばなかったり…最近の自分自身の傾向に不安を覚えるんですが、
    それがいよいよ…になったら、やっぱり、オトンさんの様に、不安を何かにぶつけてしまうかもしれない・・・きっと、自分でボケてるって認められないと思う・・・難しいねぇ。
    その不安期を通り過ぎたら、死の恐怖に囚われずに済みそうにも思うけれど・・・どうなるんだろうなぁ。。
    2022-11-13-14:40ほんなあほな。 [ 返信 * 編集 ]

    しまぽよ Re: ほんなあほな。 様へ

    ほなさんのおっしゃるとおり、自分の能力が低下してくると不安ですよね。
    私も上司の名前が出てこないときがありますw
    私からみた親の凄いところは、死の恐怖がない所もですが、なによりもどん底におちようが、人生再構築するところです。尊敬します。
    いつもありがとうございます。
    しまぽよより
    2022-11-13-16:01  [ 返信 * 編集 ]

    No Subject

    自分の苦しみを説明できない、
    誰にもわかってもらえないっていうのは
    本当に辛いですよね。

    私の父も認知症になって
    独り暮らしは続けられないとわかってもらうため
    検査を受けてもらったのですが
    しばらく腹を立てていました。
    辛かったと思います、
    老専住に移ってくれるよう説得するほうも辛かったけど(T T)

    相手に対する尊敬だけは
    ちゃんと伝えないとですね。
    2022-11-13-18:18園長 [ 返信 * 編集 ]

    No Subject

    そうですね。
    何もわからない人では無いのです。
    それどころか大変な時代を生き抜き、今の豊かさの礎になってきたのですから。
    つい出来ないことばかりに目が行ってしまうのは改めなければです。
    私もね、手先が不器用になって来たな~って思います。
    今までなかったような失敗もします。
    そうすると悲しい気持ちにもなるんですよね。
    往く道のこと、ちゃんと考えてたら出来ることも見えてきますね。
    2022-11-13-23:37なっつばー [ 返信 * 編集 ]

    しまぽよ Re: 園長 様へ

    園長さんコメントありがとうございます。
    おっしゃるとおり、認知症を持つ方は、自分の苦しみを
    上手く相手に伝えられません。
    私たちが想っている以上に、本人はもがき苦しんでいます。
    お父様心で泣いていたことでしょう。

    けれど、施設に入ると介護の専門の方がおられるので、
    (本人が慣れるまで大変です)安心できる暮らしがあると想います。
    家族と本人の距離間も良いとおもいます。
    本人に納得してもらえる説明するのってほんと大変ですよね。
    話が堂々巡りになりやすいから。
    園長さん頑張ったんですね。
    お父様の代弁で私からありがとうございます。
    と言わせて頂きます。

    しまぽよより

    2022-11-14-05:37  [ 返信 * 編集 ]

    しまぽよ Re: なっつばー 様へ

    なっつさんいつもコメントありがとうございます。
    おっしゃるとおり、戦前戦後を生き抜いてこられた方々のお陰で
    今の日本があると思います。
    戦後を生き抜いた義理の両親は、ボケましたが、
    きちんと折れない柱を持っています。
    人間としての一番大事なことを、いつも親から学んでいます。
    歳をとると身体の不自由はありますが、深く物事を感じ取れるように
    なるんだとわかりました。
    老化の良いところだと思っています。
    しまぽよより
    2022-11-14-05:53  [ 返信 * 編集 ]