fc2ブログ

    介護日記 おとんナウ

    認知症の親を在宅介護している見守り人嫁のお話です。

    Top Page › 高齢者 認知症 寝てばかりいる › 高齢者が寝てばかりいることで、心身に起こること。
    2022-05-29 (Sun) 13:02

    高齢者が寝てばかりいることで、心身に起こること。


    確実に、心も体もさびる。

    ー 嫁の私 ー

    お立ち寄りありがとうございます。
    アルツハイマー型認知症義理の親(妖怪後3)
    不思議な行動を見守る嫁の私です。

    高齢者や認知症になると、意欲が低下しやすくなります。
    やる気を失うと、寝ることが増えるのです。

    病気やケガでも寝ることは増えますが、寝ている状態が
    ラクな状態と思わないことです。

    たとえば、自分が風邪で三日間寝込んだあと、
    起きあがりはしんどいでしょ?

    寝た状態がつづくほど、身体はおとろえるのです。
    心もです。

    寝たきりが原因で起こることとは?

    関連記事:寝てばかりいる義理の父
    認知症をもつ親と一緒に散歩へ行こう
    猫は爆睡中

    寝てばかりいる親は、口が悪くなる、床ずれができたり、
    内臓も弱くなりやすい。

    そうなると、本人も介護する人も、負担は確実にふえるのです。


    寝てばかりいると言うことは、日常生活がベット中心になる。

    本人が、動ける範囲や目にうつるものも、限られてくる。
    閉鎖的な環境で、1日を過ごすこととなる。
    人生の終わりがくるまでだ。

    今は元気でも、刺激が少ないため認知症のリスクも高まる。

    なぜ?こうなるのかと言うとだ。

    寝ることがふえる
    故おとん📷

    日中、動かないので、夜ねむれない。
    ちょっとしたことで、目が覚める。(昼夜逆転)

    動かないため、お腹がすかない、少食になる。

    便は出にくくなるし、健康な栄養状態も保てない。

    そうなると皮膚がよわくなり、ちょっとしたことで床ずれができる。
    (褥瘡<じょくそう>と言います)

    本人が自力でできないため、介護者は、2時間おきの寝返りや
    床ずれの手当をする必要がある。


    身体を動かさないことで、関節がかたくなる。
    ※看護用語では、拘縮(こうしゅく)と言う。

    拘縮のため、ひじやヒザが曲げたり伸ばしたりできない。
    着がえや車椅子の移乗に、苦労することになる。


    関節がかたくなると、血液(リンパ)の流れがわるくなる。

    健康な人でも、正座し続けると、足がしびれてくるでしょ。

    エコノミー症候群のような赤い点々が下肢(足)にでたり、
    靴下が食い込むくらい、むくんでみたり。

    これは、循環が悪くなってるよ~と身体からのサインである。


    流れが悪いと、心臓や呼吸器にも障害がでてくる。

    肺(呼吸)が弱くなり、分泌物(痰、つば)がたまり、
    むせやすくなる。

    自力で、痰をだすことがむずかしく、誤嚥性肺炎にかかりやすい。
    (実の母は、自力で鼻水をかめなくなった)


    本人は、悪いとこだらけで不安がつのる。

    寝ているため、不安をはき出すところがない。
    ストレスがたまり、口が悪くなる。

    手っとり早いのは、身近にいる介護者に八つ当たりすればいい。

    介護する人に、口調がつよくなる傾向がある。

    受け入れてもらえなければ、心が病んでくる。

    恐怖で、うつ病やせん妄がでやすくなる。

    このような現象を「廃用症候群(はいようしょうこうぐん)」という。

    寝てばかりいると、心や体に悪いことが起きると言うことだ。

    寝たきりが原因で、負担は確実にふえてゆく。
    本人も家族もだ。


    寝た状態を介護する人の負担は、絶望的に大きい。
    (とくに、介護者が高齢の場合)

    介護サービスや助成制度をしっかり活用して欲しい。
    できるかぎり負担やストレスを、減らす工夫が必要なのだ。

    それとともに、病気や歳のせいで、体を思うように動かすことが、
    大変な本人の気持ちも理解することも重要である。

    おしまい。

    長文おつきあいくださり、本当にありがとうございます。



    <関連記事>寝たきりの人が体を起こすことでメリット3つ。

    <まとめ>
    ・寝る状態が続くことは、楽ではない。
    ・本人も介護者も、ストレスがたまる。
    口が悪くなる。
    人に気をつかう余裕がなくなる。

    ・認知症が進行しやすい。

    ・廃用症候群にかかりやすい。
    (身体機能が低下する。心身の様々な機能が弱くなる。
    床ずれ、誤嚥性肺、うつ病など)

    ・本人や介護者の負担が増える。

    ・寝たきりでも、体を起こすことが重要である。
    食事をするときベットではなく、椅子に座るなど。

    <参考資料>
    認知症ケア専門士テキスト、認知症高齢者のためのしつらえ坂本啓治著、
    コンフォートケア、母の介護記録、かかりつけの整形外科鈴木先生、
    訪問リハビリ北村先生。

    ありがとうございます。


    ご無理なさらずに、お過ごしくださいませ<(_ _)>
    認証コード、一度で上手くいかないよ~・゚・(つД`)・゚・せばね~

    座るだけで防げることもある🌷
    スポンサーサイト



    最終更新日 : 2023-01-27

    No Subject * by なっつばー
    高齢者の中には支援を受けることを頑なに拒む方が居ますね。
    そして介護者共々疲弊していく。
    悪循環ですね。
    外へ目を向けなければいけないのは、介護者を取り巻く人々も同じ。
    孤立させないことが大事なのに。
    そうするには現状ではなかなか厳しい状況なのが残念です。
    家の中で起こっていることは難しいですね。

    Re: なっつばー 様へ * by -
    そうなんですよね。
    我が家に他人を入れたくないと言う人が多いのです。
    うちの親もそうでしたから。
    昔と違い核家族で、介護する人が限定してしまうし、家族の意見も統一できない。

    友人も親戚も来なくなるし、どんどん離れ小島になります。

    もっとオープンになれるといいのですが、本当に難しい問題です。

    いつもありがとうございます。
    しまぽよより

    Comment-close▲

    Comment







    管理者にだけ表示を許可

    No Subject

    高齢者の中には支援を受けることを頑なに拒む方が居ますね。
    そして介護者共々疲弊していく。
    悪循環ですね。
    外へ目を向けなければいけないのは、介護者を取り巻く人々も同じ。
    孤立させないことが大事なのに。
    そうするには現状ではなかなか厳しい状況なのが残念です。
    家の中で起こっていることは難しいですね。
    2022-05-29-22:11なっつばー [ 返信 * 編集 ]

    しまぽよ Re: なっつばー 様へ

    そうなんですよね。
    我が家に他人を入れたくないと言う人が多いのです。
    うちの親もそうでしたから。
    昔と違い核家族で、介護する人が限定してしまうし、家族の意見も統一できない。

    友人も親戚も来なくなるし、どんどん離れ小島になります。

    もっとオープンになれるといいのですが、本当に難しい問題です。

    いつもありがとうございます。
    しまぽよより
    2022-05-30-16:34  [ 返信 * 編集 ]