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    介護日記 おとんナウ

    認知症の親を在宅介護している見守り人嫁のお話です。

    Top Page › 認知症の人の気持ち › 椿も心も花が咲く。
    2022-04-08 (Fri) 16:06

    椿も心も花が咲く。


      人でも猫でも、目に見えていることが

      すべてではないのです。

      ー 嫁の私 ー

      お立ち寄りありがとうございます。
      アルツハイマー型認知症義理の親(妖怪後3)
      不思議な行動を見守る嫁の私です。

      気がついたことを書いています。
      あなたのヒントになりますように。

      椿


      「椿も心も花が咲く」

      今年は、庭の椿が咲いたのである。
      友人から、いただいた大切なもの。

      それがだ。

      ここ数年、花を見たことがない。

      毎年、毎年、おとんがつぼみをとってしまうのである。
      (父は昨年旅立ちました)

      おとんは、つぼみがつき始めると、ひとつも残すことなくとりつくす。
      取ったつぼみを踏んづけて、捨てるのだ。


      いくら親が認知症だからと言って、やって良いことと、悪い事がある。

      私は何度もなんども、おとんにやめて欲しいと訴えた。

      「お願いします、やめてください」

      だが、馬の耳に念仏と言うのか。

      暖簾に腕押しであろう。

      ひとつ、ひとつ、みつけては踏みつぶす。

      何かにとり憑かれたように、おとんはこだわり続ける。


      もう、お手あげだ。

      あきらめかけたが、一度、おとんに聞くことにした。

      「おとん、取ると楽しいの?」

      「えっ?虫がついてると、この木が死ぬやん
      とったらころさなあかんで。木に虫が戻るやろ」

      「ええーーーー。おとんは、この木を守るために取ってるの?」

      「あたりまえや。かわいそうやん」

      おとんが、まじめな顔で言うから、私は何も言えなくなったのである。


      その椿が、数年ぶりに咲いたのだ。

      こんなに嬉しいことはない。

      椿のお陰で、心にも花が咲いたのである。

      おとんの優しい気持ちに、気づくことができたのだから。

      おしまい。

      ここまでお読みいただきありがとうございます。

      ↓押してくださると、喜んじゃいます。

      ありがとさ~んヾ(o´∀`o)ノ


      <今日のしあわせ>
      大好きなかっぱえびせんに、カルシウムが154㎎入っていた。
      どうりでイライラしないわけだ。
      (^_^)/せばね~


      いつも心に花束を🌷
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      最終更新日 : 2022-04-08

      No Subject * by なっつばー
      自分の世界に住む人に、世の道理を解いても届かないけれど。
      寄り添ったときに見えてくるものがありますね。
      ただ、寄り添うことはとても難しいです。
      目先のことに囚われてしまうから。
      ずいぶん昔の話だけれど、寝たきりで入院中だった祖母が頭を東に向けて寝たいと母に言ったそうです。
      病室のベッドでは難しいことだったのですが。
      その時に母の従妹が面会に来てくれて、母が祖母の言ったことを伝えたそうです。
      そうしたらその従妹さんは、祖母の頭を支えて顔の向きを変え「はい、東にむいたからね。」って言ったそうです。
      祖母は満足して穏やかになったそうです。
      だますとか嘘をつくというのとは違いますよね。
      気持ちが安らぐということは、とても大事なことですね。

      Re: なっつばー 様へ * by -
      とてもためになるお話を、ありがとうございます。
      その通りなんです。

      相手の痛みに、気づくことができるかどうかなのです。

      自分でどうにか出来ない人にとって、痒いところに手が届くそんな人が身近に居てくれたら、どんなにありがたいことか。

      寄り添うとは、なかなか難しいです。

      感情というものもありますしね。

      大きな課題です。

      いつもありがとうございます。

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      No Subject

      自分の世界に住む人に、世の道理を解いても届かないけれど。
      寄り添ったときに見えてくるものがありますね。
      ただ、寄り添うことはとても難しいです。
      目先のことに囚われてしまうから。
      ずいぶん昔の話だけれど、寝たきりで入院中だった祖母が頭を東に向けて寝たいと母に言ったそうです。
      病室のベッドでは難しいことだったのですが。
      その時に母の従妹が面会に来てくれて、母が祖母の言ったことを伝えたそうです。
      そうしたらその従妹さんは、祖母の頭を支えて顔の向きを変え「はい、東にむいたからね。」って言ったそうです。
      祖母は満足して穏やかになったそうです。
      だますとか嘘をつくというのとは違いますよね。
      気持ちが安らぐということは、とても大事なことですね。
      2022-04-08-22:18なっつばー [ 返信 * 編集 ]

      しまぽよ Re: なっつばー 様へ

      とてもためになるお話を、ありがとうございます。
      その通りなんです。

      相手の痛みに、気づくことができるかどうかなのです。

      自分でどうにか出来ない人にとって、痒いところに手が届くそんな人が身近に居てくれたら、どんなにありがたいことか。

      寄り添うとは、なかなか難しいです。

      感情というものもありますしね。

      大きな課題です。

      いつもありがとうございます。
      2022-04-09-20:32  [ 返信 * 編集 ]