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    介護日記 おとんナウ

    認知症の親を在宅介護している見守り人嫁のお話です。

    Top Page › 高齢者の親と家族のスキマ › 家族の絆が、切れるまえに。
    2022-01-26 (Wed) 17:07

    家族の絆が、切れるまえに。


      何もしなくても、あたたかいまなざしを
      もらえるのが赤ちゃん。

      歳をとった親は、どうでしょうか?

      アルツハイマー型認知症義理の親(妖怪後3)から
      生き方を教わっている嫁の私です。
      わたしのブログをみつけてくださり
      ありがとうございます。

      記憶障害という厄介者前回のつづきです。

      長いですが、よろしいですか?

      記憶障害4

      認知症という病気は、じわりじわりと本人と
      家族を追い込んでゆくのです。

      けれど、認知症があっても、環境や周りの人のかかわり方しだいで
      最後まで穏やかに暮らす人もおります。

      その為には、認知症(記憶障害)をどう捉えるか
      ではないでしょうか?

      例えば、初期の頃です。

      亡きおとんは、親戚中に電話をかけます。

      「おかんが、家におらんけど、そっちに、おらんやろか?」

      この時、義理の母は、入院中でした。
      おとんは、そのことを忘れるのです。


      家に居るはずの妻が居ない。
      おとんは、おかんが心配です。

      妻を心配するあまり、ふたたび親戚中に電話をかけます。

      「おかんが、おらんのや、おかんを隠してるやろ💢」

      何度も、何度も同じ質問をされ、うたがわれて、おこられる。

      親戚は、たまったもんじゃありません。
      娘さんや息子に、連絡をします。

      娘さんは、父親に注意をしますが、忘れちゃいます。
      私は、おとんを連れて、おかんに会わせるのですが忘れます。

      ふたたびおとんは、親戚中に電話をする。
      おとんは、身うちの嫌われ者です。


      記憶障害のために、妻が入院していることも、親戚に電話したことも、
      娘から言われたこともすべて忘れる。
      新しい出来事を、覚えられないのも記憶障害のためです。

      迷惑をかけた記憶がないがために、ごめんなさいと
      謝ることもできないのです。


      娘さんや親戚、家族にすれば、えらい迷惑です。

      人の話を、きけない厄介じいさん。
      親を尊敬できなくなるかもしれません。

      記憶障害という症状のせいで、家族の絆が
      ぷつりときれてしまうのです。

      これこそが、認知症の怖さだと私は思います。


      胸に、手をあてて考えました。
      今まで、家族を守ってきた父親がです。

      病気になったからといって、家族に迷惑をかけたろか~
      と思うでしょうか?


      おとんに、してみればですよ。

      妻を心配し、自分なりに一生懸命やった。
      けれど、うまくできなかった。

      夫が妻に、優しくしただけです。
      ただ、記憶障害があるがために、失敗してしまうのです。

      まわりの人は、記憶障害がどういうものか、
      わからないのです。


      アルツハイマー型認知症は、記憶障害だけではありません。
      いろんな症状がでてきます。

      症状だけみていると、大事な家族を失います。

      認知症になると、迷惑をかける人とあきらめる。

      それとも大切な人が、たまたま認知症になっただけと、
      人として、向き合えるか?

      自分の捉え方しだいで、未来は、かわると私は思います。

      おしまい。

      やがて訪れる老いや死は、すべての人に平等である。

      ー 嫁の私 ー

      ここまでお読みいただきありがとうございます。

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      あなたの愛が、家族に届きますように
      (^_^)/せばね~


      病気は他人事ではない🌷
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      [Tag] * 認知症 * アルツハイマー * 父親 * 母親 * 記憶障害

      最終更新日 : 2022-01-26

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