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    介護日記 おとんナウ

    認知症の親を在宅介護している見守り人嫁のお話です。

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    2021-09-17 (Fri) 08:25

    記憶障害という不自由さ。


      おとんの仕事は、さっさと忘れること。

      ー 嫁の私 ー

      在宅介護中嫁の私です。

      わたしのブログをみつけてくださり
      ありがとうございます。

      このブログは、アルツハイマー型認知症に
      ついて書いてます。

      アルツハイマーって、宇宙人じゃないですからね。

      覚えられない、記憶に残せない病気の人です。

      けれど、病気を理解するって難しいのよね。
      私の反省をこめて。



      ひげひげ

      うちの義理の父は、アルツハイマー型認知症です。

      どんな病気かと言えば、おもに記憶障害です。

      新しい出来事は、記憶にとどめることが、ほぼできません。
      頭に残らないと言うことです。


      アルツハイマーは、頭(脳)の病気です。

      パッと見た目では、病人とわかりません。

      「病人とわかってもらえない」「記憶しづらい」
      という障害が、悪循環を生みます。


      例えばです。

      おとんが、お腹をくだしたので、正露丸を飲んでもらいました。

      父「腹が痛い・・。」

      私「大丈夫?今、正露丸飲んだからもう少ししたら治るからね」

      父「嘘や💢、こんなに腹が痛い・・毒やろ💢」

      父「おまえが、毒のませたんや💢」

      私「違いますよ、お腹が治るお薬だよ」

      父「腹が痛い。毒に違いない。わし、殺される」

      私「違うって言ってるでしょ💢」

      おとんは、警察に「嫁に殺される」と電話をかけます。

      警察が家に来た頃には、おとんのお腹が治ってて、
      電話をかけたことも覚えていません。

      警察は、イタズラ電話しないように注意します。

      私は、父の言葉にショックと怒りがわきます。

      私「いい加減にしてよ💢」

      父「なんで、わし怒られるんや💢」


      私は、「忘れてる」と勘違いをします。

      「わざとしているの?」とイライラします。

      おとんは、なぜお腹が痛くなるのかわからず、
      不安で恐かっただけなのに。

      わたしも周りの人も、こういう人がいるって思っていません。

      記憶障害で、ケンカになるのです。


      おとんは、忘れたのではなく、「覚えることができない」のです。

      記憶にないので、思い出すこともできません。

      記憶障害であるおとんの身になると、できないことを
      ただ、怒られているだけです。


      おとんが、3歳児や足が片方なければ、優しく手をさしのべて
      もらえるかもしれません。

      どこに障害があるか、どういう病気なのか、相手がわかっていなければ
      わからず屋で、頭のおかしい人とうけとります。

      障害者で、お年寄りだけど、冷たくされてしまうのです。


      認知症という病気になった義理の父の不自由さです。

      おしまい。

      お読みいただきありがとうございます。


      いつもありがとう🌷



      だれも悪くないのに、お互いに嫌なきもちにさせる病気。
      世の中の人や介護する私が、病気を理解できると
      もっと暮らしやすいのだけれども。
      (^_^)/せばね~


      思いだせない病🌷
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      最終更新日 : 2022-06-24

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