みてごらんよ
白い雲
青い空
そのうち
なんとかなるだろう
ー 嫁の私 ー
私のブログにお運びくださり
ありがとうございます。
アルツハイマー型認知症義理の親(中ボケ期)
在宅介護中嫁の私です。
今日は、薬を飲んでくれない義理の母のお話です。
少し長いですが、お付き合いくださいませ。

「お願いします」
おかんは、このところ微熱が(kT37.3前後)続いている。
内科で、風邪と診断されお薬をいただいた。
ふつう体調がわるければ、薬を飲むだろう。
もしくは、体を安静にするため布団で寝る。
そんなこと、当たり前だと皆さんは思うでしょう。
ところがどっこい、
おかんは、当たり前ができないのだ。
薬を飲んでくれない。
アルツハイマーのおかんは、ささいな変化が苦手である。
病気イコール混乱だ。
そう、情緒不安定になるのだ。
体を、休めるどころではない。
テンション高すぎなのだ。
「これから、学校へ行かなぁ、あかん」とおかん。
部屋中、あっちへこっちへウロウロ。
「少し休んだらどうでしょうか?」と私。
言ったところで「うるさい」で終わる。
おかんのプライドは、サイヤ人のベジータより気高い。
嫁の私の心配ごとなど、ハエに過ぎないのだ。
この人に、薬を飲ませることができるだろうか?
風邪薬は葛根湯。
粉薬である。
お年寄りには、とても飲みにくいものだ。
薬を飲んでもらうためには、おかんが納得する必要がある。
私「おかん、風邪薬飲んでほしいの」
おかん「わたし、どこも悪くないから嫌や」
私「そうだね。いやだよね。飲んでくれると嬉しいんだけど。」
薬を手に持つおかん。
おかん「なんや、粉や」
こぼすんじゃないかと、私は内心ドキドキ。
おかん「粉嫌や」
私「(お湯で溶かす)これなら飲みやすいよ、どうぞ」
おかんは、じっと薬をみつめている。
私「これ飲むとね。肩こりも楽になるんだって、先生が言ってたよ」
おかん「そうやろか?」
私「おかんお願いします。おかんだけが、頼りなんです。」
おかん「せやけどな・・」
私「おかんお願いします。おかんなら、飲めるはずです」
おかん「しゃないな、飲もうか」
やっと、おかんは薬を飲んでくれた。
たった、ひと袋を飲んでもらうまで40分。ものすごく時間がかかる。
おやつに、薬を混ぜて飲ませた方が早い。
だけど私は、そんなことはやらない。
おかんの信頼を失うことになるからだ。
信頼を、失っては介護が難しくなる。
遠回りなやり方だけど、このひと手間が幸せの近道になる。
相手のためでも「お願いします」の謙虚な気持ちで
悪い状態から抜け出せるのだ。
おしまい。
長文お読みいただきありがとうございます。
いつもありがとうございます。

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心がせわしない毎日。
生きるペースをゆるめています。
ブログの更新が遅いです。ごめんなさい。m(_ _)m
読んでくれてありがとう。
幸せも苦しみも他者がもたらす🌷
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最終更新日 : 2021-03-20