50、60 花ならつぼみ
70、80働き盛り
90になって迎えが来たら
100まで待てと追い返せ
ー 嫁の私 ー
アルツハイマー型認知症義理の父要介護3
(呼び名:おとん)認知症在宅介護中 嫁の私観察記録です。
義理の父の昔の記憶を書いています。
おつき合いしてくださるとうれしいです。

「昔の記憶」
認知症のおとんの大切な記憶。
記憶障害だけど、過去のことは今でもしっかり覚えている。
戦後を生き抜くために、知恵をしぼった幼い頃。
今の時代は、お金を出すとほとんどの物が手に入る。
おとんの時代は、お金がたとえあっても物がかえませんでした。
おとんは、7人兄弟の3番目。
わしが腹減って、家に帰っても食べる物がな~んにもなかった。
お国から、2合の米の配給があっても9人家族やで。
母親が、着物の帯に米を隠してよくもって帰ったけどな。
わしのくちに、入るのはかぼちゃばかりや。
遊び盛りの小学生が、そんなんで腹がふくれるかぁ?
うらの川でギギ(魚)釣って食ったわ。
それでも腹減るから、鉄くず拾って売ったわ。
小学生が、一日拾ったって10円もあらへんで。
200円貯まったら、食べる物買って
家でみんなで食べたんや。
そりゃあ、うまいで。
家族みんなで食べた方がうまいやろ。
戦後は、ホンマになんもなかったんやで。
私は、おとんのこの話を聴いて考えた。
おとんが徘徊するのも、ゴミを家に持ち帰るのも
過去のつらい経験があるからだ。
認知症の問題行動と
言われることは問題では無い。
過去の経験が、徘徊させてしまうのである。
認知症になっても、おとんの心は今も昔も変わらないのだ。
おしまい。

↑敬老の日:父「みんなで食べるとうまいな。」
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うちのトイレは外にあったよ。
穴があいてポッとんトイレで恐かったです。(^_^)ノせばね~
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最終更新日 : 2021-12-09