話をむしかえすほど
アホらしいことはない。
ー 嫁の私 ー
認知症在宅介護中 嫁の私観察記録。
アルツハイマー型認知症義理父要介護3
(呼び名:おとん)
在宅介護で、気がついたことを書いています。
アルツハイマー病は、記憶障害が一番の特殊能力です。
忘れることができるって、
幸せなだなぁと思うことがあります。
「忘れるのが仕事」を書いています。
(1分で読めます)
「忘れること」
うちのおとんは、自由人です。
人間誰しも、自分の好きなように生きられるのが一番いい。
(危険がないならね)
自分が、行きたい時に散歩をする。
自分が、飲みたいときにコーヒーを入れる。
どこの家の父親と、変わらない普通の行動です。

しかし、おとんはアルツハイマー病をもっている。
自分が、行きたいときに散歩をして迷子になる。
自分が、飲みたいときにコーヒーを入れると粉をこぼす。
お湯をわかすと、ガスの火がついたままだ。
火がついたままでは、火事になる可能性がある。
とても危険だ。
危険なので、私は口をだしてしまう。
私「おとんガスの火は消してね」
父「わし、つけてないもん」
私「さっきお湯わかしてたの」
父「わしじゃない。ネコやろ」
認知症の父は、記憶障害があるから忘れるのが仕事だ。
忘れるのが、仕事だから仕方が無い。
だけど、私がイライラするのはなぜだろう。
私がイライラしていると、なぜか父もイライラがはじまる。
そして、二人でケンカになる。
父「おまえが悪い」
私「おとんが悪い」
父「わしが、おまえが悪いと言ってるんや。おまえが悪い。」
私「もう、いい」
父「おまえが、悪いから何も言えないんやろ。」
私はすぐにおとんから離れた。
ケンカになれば、お互いに後味がわるい。
私は、おとんがガスをつかわなくていいように
ポットにお湯を入れた。
しばらくするとおとんは、ポットのお湯でコーヒーを入れた。
少しくらい、汚したって目をつむる。
私が、拭いたらいいだけのことだ。
ケンカをするくらいなら、見なかったことにする。
父「おーい、嫁の私。コーヒー入れたから飲め」
おとんは、何事もなかったように言う。
私はのどまで、でかかっていた言葉を飲み込んだ。
私「ありがとう。今行くね」
さっきのケンカは、忘れたようだ。
おしまい。
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嫌なことは、さっさっと忘れよう(^_^)ノせばね~
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最終更新日 : 2021-12-26