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    介護日記 おとんナウ

    認知症の親を在宅介護している見守り人嫁のお話です。

    Top Page › アルツハイマー › 忘れるのが仕事。
    2020-08-27 (Thu) 07:00

    忘れるのが仕事。


      話をむしかえすほど

      アホらしいことはない。

      ー 嫁の私 ー

      認知症在宅介護中 嫁の私観察記録。

      アルツハイマー型認知症義理父要介護3
      (呼び名:おとん)

      在宅介護で、気がついたことを書いています。


      アルツハイマー病は、記憶障害が一番の特殊能力です。


      忘れることができるって、

      幸せなだなぁと思うことがあります。

      「忘れるのが仕事」を書いています。

      (1分で読めます)

      「忘れること」


      うちのおとんは、自由人です。


      人間誰しも、自分の好きなように生きられるのが一番いい。

      (危険がないならね)


      自分が、行きたい時に散歩をする。

      自分が、飲みたいときにコーヒーを入れる。

      どこの家の父親と、変わらない普通の行動です。

      階段おとん82

      しかし、おとんはアルツハイマー病をもっている。


      自分が、行きたいときに散歩をして迷子になる。


      自分が、飲みたいときにコーヒーを入れると粉をこぼす。


      お湯をわかすと、ガスの火がついたままだ。


      火がついたままでは、火事になる可能性がある。


      とても危険だ。

      危険なので、私は口をだしてしまう。


      私「おとんガスの火は消してね」

      父「わし、つけてないもん」

      私「さっきお湯わかしてたの」

      父「わしじゃない。ネコやろ」


      認知症の父は、記憶障害があるから忘れるのが仕事だ。


      忘れるのが、仕事だから仕方が無い。


      だけど、私がイライラするのはなぜだろう。


      私がイライラしていると、なぜか父もイライラがはじまる。


      そして、二人でケンカになる。


      父「おまえが悪い」

      私「おとんが悪い」


      父「わしが、おまえが悪いと言ってるんや。おまえが悪い。」


      私「もう、いい」


      父「おまえが、悪いから何も言えないんやろ。」


      私はすぐにおとんから離れた。


      ケンカになれば、お互いに後味がわるい。


      私は、おとんがガスをつかわなくていいように

      ポットにお湯を入れた。


      しばらくするとおとんは、ポットのお湯でコーヒーを入れた。


      少しくらい、汚したって目をつむる。

      私が、拭いたらいいだけのことだ。

      ケンカをするくらいなら、見なかったことにする。



      父「おーい、嫁の私。コーヒー入れたから飲め」

      おとんは、何事もなかったように言う。


      私はのどまで、でかかっていた言葉を飲み込んだ。


      私「ありがとう。今行くね」


      さっきのケンカは、忘れたようだ。


      おしまい。

      お読みいただきありがとうございます。


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      嫌なことは、さっさっと忘れよう(^_^)ノせばね~

      いつもありがとうございます。
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      [Tag] * 在宅介護 * 認知症 * 忘れる

      最終更新日 : 2021-12-26

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