ー 嫁の私 ー
認知症在宅介護中 嫁の私観察記録。
アルツハイマー型認知症義父おとん要介護3のお話。
私は認知症のおとんに、一番大切なことは
安心させてくれる人が近くにいることだといえる。
なぜなら、おとんは穏やかになった。
おとんは認知症と診断されたが、
家族がいるから大丈夫だと思っていた。
いくら夫婦、親兄弟だからといって大丈夫ではない。
家族だからこそ、信頼できる関係が重要だ。
「なじみの関係が、認知症の人を穏やかにする」
と言うことを書いています。

「なじみの関係が、認知症の人をおだやかにする。」
認知症のはじまりは、定かではない。
気がついたら、おかしなおとんになっていた。
同じ物しか買ってこない。
トイレをながさない。
火をつけたまま。
話に具体性がない。
何度も同じ質問をする。
おかしな言動をするたびに、
私はおとんを注意していた。
徘徊がはじまり、家はゴミ屋敷となった。
家にいると、あばれていたおとん。
家族は、おとんと会話がなくなった。
この当時私は、認知症ということが頭になかった。
なぜおとんは、こんなに家族を苦しめるのか?
どうして今、そんなことをするのか?わからない。
私は、仕事を休むことにした。
(介護休業申請)
おとんを取り戻すために、とことんおとんに
付き合うことにしたのだ。
夜中から始まる散歩(徘徊)1日8時間一緒に歩く。
(現在2時間程度)
時には、自分の写真を
やぶいたり物をこわした。
私は何も言わず、黙って見守っていた。
徘徊について行くと「ついてくるなぁーーー💢」
と怒鳴っていた。
私は「おとんと歩きたいの」
と一緒に歩いた。
一緒にいて私は、気がついたのだ。
おとんは自分の中の自分と戦っている。
自分が変わっていく恐怖と不安。
そして心に、ぽっかりあいた穴を
うめようと必死だった。
おとんが、一番自分自身のことを自覚していたのだ。
おとんが一番つらいときに、
私は注意してつき放していたんだ。
おとんは、私が自分の敵だと感じた。
おとんに、攻撃されてあたりまえだ。
私は、おとんのみかたでいたい。
私を信じてほしい。
私はおとんに、振り回され
ふりまわされ
ふりまわされた。
そしておとんは、ほほえんだのだ。
今では親友のように仲良しだ。
認知症薬もいらない。
私がいるから、おとんは安心する。
暴れることはなくなった。
毎日笑って過ごしている。
認知症の人はただ、ただ安心したいだけなのだ。
認知症だからといって、
本人を無視していてはいけない。
本人と向き合って、寄り添い安心させることだ。
認知症の人に一番大切なことは、
あなたが安心させてあげることなのだ。
おしまい。
忍耐力が必要です(^_^)ノせばね~(函館弁)
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最終更新日 : 2022-04-11