時は命
ー 嫁の私 ー
認知症在宅介護中 嫁の私観察記録。
アルツハイマー型認知症義父おとん要介護3。
うちには、認知症で高齢者のおとんがいる。
今は元気にしているから感謝している。
実の母の命日もあり、終末期医療について考えた。
医療も介護も進歩をつづけている。
在宅医療に、感謝している。
感謝しているが、手放しではよろこべない。
終末期をどうのようにするのが、一番いいのか?
答えをみつけられない。
命が閉じようとしているとき、
あなたはどうしますか?
「<延命治療>実の母の終末期医療」
を書いています。
(過去の話ですが、内容が重たいです。
苦手な方は、ここでおやめください)

「医者の言葉に、はかい力がある」
母は、口からネバネバの唾液(だえき)があがってくる。
なんど吸引しても、とりきれない。
食事が飲みこみにくい。
とろみをつけているが、水分をスプーン一杯とるのがやっとだ。
飲みこむ力が、弱い。
寝ている時も、自分の唾液でむせている。
母は、なんども肺炎をくりかえした。
医者が言う。
「このままだと、口から食べつづけるのは危険です。
いずれ「胃ろう」と言う可能性も十分にあるので
家族で話し合っていてください」
(入院するたび、医者に言われた言葉)
医者は、安全と安心を求める。
医療側、介護側の都合もあるだろう。
しかし、医者は簡単にいうけど家族はどうしたらいいのだ。
本人は安らぎを求め、
家族は生きることを求める。
「お母さんあなたは、寿命がつきかけているから
お腹に穴を開けて長生きしてね」
と伝えれば良いのか?
3回手術をし足の骨を、とりかえ切り刻まれ
あげくの果てにもう歩けませんと告げられた。
お腹いっぱい薬をのんで、
点滴で血管がつぶれ入らない母。
そんなボロボロの母に
「私のために、お腹に穴を開けてください」
と言えない。
延命治療をして今までの苦労がなくなるほど、
本人が幸せな時間を過ごせる保証もない。
作られた寝たきりに、なってほしくない。
でも生きててほしい。
母の意思は
「おかあさんは自然でいいの。
ばあちゃんから、もらった体だよ。もう痛いの嫌だもの。」
母が決めたので、私は覚悟をきめた。
それから母は、しばらくがんばってくれた。
そして静かに眠りについたのだ。
あれから何年たっても、家族、医療、介護はこうすべきという
答えは出せないままだ。
うちには、認知症で高齢者の義父(おとん)がいる。
これからどうすれば、おとんに一番いいのか考えている。
(おとんに聴いても毎回答えがちがう)
ただ、母を看取った私に言えることは、
介護が終わってからの方がつらいと言うことだ。
終末期医療に、正解があるかはわからない。
延命治療をするのなら、本人も介護する人もあとに残される者が、
後悔しない方法を選ぶべきではないかと思う。
医者の話を、うのみにするなと言うことだ。
おしまい。
<延命治療とは?>
※病気を治す治療ではなく、命をあるていど延ばす治療のこと。
終末期医療選択
・胃ろう(PEG直接胃)
重度の認知症の方に、胃ろうを造設しても
誤嚥(ごえん)はなくならない。
・経鼻経管栄養(鼻から胃へ)
・中心静脈栄養(鎖骨太い点滴)
・ふつうの点滴
・何もしない。
・寿命がつきてもいいから口から食べる。
などがあります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
何歳になっても、母に会いたいです。(^_^)ノせばね~
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最終更新日 : 2022-01-09
Re: なでしこ 様へ * by しまぽよ
なでしこ様へ
コメントありがとうございます。
今の医療のあり方に、疑問を感じております。
私にはどうすることもできないのが現実です。
なでしこさんのブログを読んでいると
勇気をもらえます。
いつも応援しております。
ご両親、ご家族と大切な時間をおすごしください。
コメント本当にありがとうございます。
コメントありがとうございます。
今の医療のあり方に、疑問を感じております。
私にはどうすることもできないのが現実です。
なでしこさんのブログを読んでいると
勇気をもらえます。
いつも応援しております。
ご両親、ご家族と大切な時間をおすごしください。
コメント本当にありがとうございます。
介護されたお母さまを看取られたこその
言葉の重みを感じました。
私にも離れて暮らす高齢の両親がいます。
心に留めておきます。