草になりたい
ー 嫁の私 ー
認知症在宅介護中 嫁の私観察記録。
アルツハイマー型認知症義父おとん要介護3です。
アルツハイマー型認知症に空間認識障害
という能力がある。
(物と物との距離感がわからない)
おとんは、おもにこの能力をトイレで発揮する。
そのため日常生活に、思いもよらぬ問題が発生するのだ。
「トイレ汚染対策」を書いています。
この対策でトイレ掃除時間以外に、やらなければいけない
便座や床の汚れが半分ほど減りました。
(高齢者のアルツハイマー型限定対策です)
「 家が くさい 」
おとんは、便座を上げ忘れる。
そのまま尿をするので、便器の中へ入らない。
便座に尿がかかり、床に水たまりができる。
そのあと、おかんがトイレに入る。
おかんは、ズボンとパンツを
半分おろしトイレに座る。
すませた後に、ぬれている事に気がつく。
おかんは、スリッパをはいてくれない。
おとんの尿で、おかんの靴下はベチャベチャ、
下半身もぬれている。
着替えようと部屋へもどる。
おかんは、トイレで靴下を脱げない。
そのまま歩き出す。
トイレからおかんの部屋までベチャベチャになる。
そしておかんは、立ったまま着替えられない。
ぬれたままベットに、腰掛けて着替えをする。
ぬいだ物は、床に置いたままだ。
・・・・絶望的だ。
私が帰宅する頃、家の中が公衆便所のにおい
と変わるのだ。
こんな家に、帰りたくなーーーい。
嫁の私は、おとんにお願いをした。
嫁の私「おとん、トイレに座って小をしてほしいだけど・・」
おとん「アホか、男は生まれたときから立ち小便じゃ~」
嫁の私「そうだよね。でもトイレに座るといいことあるかもよ?」
おとん「立ち小便は、男のロマンじゃ~」
まったく話にならない。
おとんも長い月日を、立ち小便で
生きてきたから今さら座れないんだろうね。
私は、汚染対策を始めた。
対策その1. 男のロマンを、トイレに置いた。
(↓コーナンプロで買いました)

(汚くてごめんなさい)
まったくムダだった。
トイレが、せまくなる。
便座は汚れないが、床の水たまりが
なくならないのだ。
そのうえポータブルの掃除がめんどくさい。
思いつくまま、汚れ防止対策をあれこれした。
トイレの床や便器にネコ用尿シートを貼りつけた。
便器の中にマト◎をつくった。
すべて失敗に終わった。
対策をするたびに、トイレそうじの時間が増えるばかりだ。
何かいい方法はないのか?だんだん腹が立ってくる。
自分の頭の弱さに、むなしくなってくるのだ。
おとんを観察し、対策を考えなおした。
「問題点をあげる」
・おとんが便座をあげない。
その理由→便器と便座の境目が、
わからずあげられないのでは?。
記憶障害があるため、ただ忘れるだけ。
・おとんの尿で、床に水たまりができる。
その理由→空間認識障害という能力のため、
自分と便器の距離がつかめない。
高齢者だから、尿に勢いがない。
排尿おわりの時に、ポタポタと出しきれない。
(よくズボンの前が、汚れている。)
これらをふまえて、つぎの対策をした。
対策その2. 便座をあけたい気持ちになる作戦。

便座の一部に、黒いテープを貼り目印にした。
おとんは、この黒いのが気になるのか
便座が上がったままになっていることが増えた。
対策その3. 便器にいれるぞ作戦。

立つ位置が、わかるように床にテープを貼った。
今のところは、便座にかからず床にこぼれる尿量が減った。
おかげで、トイレ掃除以外の時間に
尿汚れを片づける時間が半分に減ったのだ。v(^o^)ヤッター
おとんが、覚えられるまでこのまま
様子をみることにした。
しかーし、対策に問題点がある。
おとんが、テープを外してしまうのだ。
その都度テープを貼っている。
「トイレ汚染対策注意点」
1.トイレに、ふかふかマットは置かない。
(臭いの原因になる)
2.ねこ用の尿シーツはひかない。
(トイレにつめる)
3.新聞紙は、ひかない。
(転倒もしくは、トイレにつめる)
4.アルツハイマーは、天才的能力を持っている。油断しない。
紙パンツを、初めてはく人は要注意だ。
(おとんは紙パンツをトイレで洗っていた。)
以上。
トイレ問題は、ストレスのもとだ。
汚染を少しでも減らすのだ。
私はこれからも、対策を考えつづける。
めざせ汚染ゼロの日。
おしまい。
きれいな空気がいいね(^_^)ノせばね~
最後まで、お読みいただきありがとうございます。
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最終更新日 : 2022-04-06