それだけで幸せになる
ー 嫁の私 ー
認知症在宅介護中 嫁の私観察記録。
親が、認知症になった頃(初期症状の頃)のお話です。
おとんは、認知症という着ぐるみを着て
私たちを困らせているんだと思っていた。
しかし、困らせていたわけではないのだ。
私が、気づけないだけだ。
おとんには、かわらない愛があるのだ。
認知症になっても「思いやりは、なくならない」
と言うことを書いています。

(おとんとデート中撮影)
<思いやりとは?>
他人の身の上や心情に心を配ること。
参考資料 goo辞書より
他人の身の上や心情に心を配ること。
参考資料 goo辞書より
認知症のおとんは、おかんと毎日ケンカをしている。
顔を、あわせるたびに激しくなるので私が止めにはいるのだ。
嫁の私「もういい加減にしてや」
おとん「こいつが、わしの言うことをきかへん。こいつが悪い。」
おかん「うるさい。黙れじーさん」
こうなるので、止めに入ってもムダである。
認知症になってから、徘徊してはゴミを収集してくるおとん。
夜は、寝ないでゴソゴソしているおかん。
夜になると、大きな声を出すので近所迷惑だ。
ご迷惑なので、毎晩私がとなりで寝ている。
疲れがとれないので、イライラしてくる。
それでも誰も「ありがとう」なんて言わない。
認知症になると、思いやりがなくなるんだ。
そう思っていた。
そんなある日の夜。
おとんが、布団を持っておかんの部屋にやって来た。
おとん「今夜からワシがねる。おまえは、自分の部屋で寝なさい」
おかん「こっち、こんといてや」(こっちに来ないでね)
おとん「おばはんは、寂しいじゃ。おまえは早く寝たらええ」
その日から、おとんはおかんの部屋で寝るようになった。
口では、ケンカばかりしているおとん。
ちゃんとわかっていたんだね。
おかんが、寂しい気持ちでいること。
私が困っていたこと。
認知症になっておとんは、忘れることが多い。
だけど、思いやりの気持ちは忘れずに
ちゃんと心に残っている。
私が、気がつけないだけだった。
認知症になっても、思いやりはなくならないのだ。
やさしさを、教えてくれるおとんに感謝します。
ありがとうございます。
おしまい。
夫婦っていいね(^_^)ノせばね~
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ありがとう(^∇^)ノ
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最終更新日 : 2022-03-25